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オンライン診療に関してはもう米国で以前からだいぶ一般的になってまして、特に広い国ですので、医療過疎地などで、特に精神科医が中々いないような地域を対象に以前からかなり普及はしていました。ビデオ通話を使った診療ですけれども通常と同じように薬の処方もできますし、全く同じように対面診療と全く同じ受診していただけるという感じですね。そうですね具体的なケアとしてはまず一つが心理カウンセリングですねアメリカではサイコセラピーというふうに呼ばれます。対話を使った治療ですね。これ非常に時間をゆったりとらなきゃいけないために、中々日本ではあまり普及がまだされてないんですけど1回45分で週1回以上の頻度で行うことが基本です。それを最低でも半年ぐらい続ける形ですかね。もちろん薬の処方も医師として行うこともありますけれども、あくまで必要最低限の本当に必要な方だけに必要最小量最低限の種類を処方しています。日本では気軽に処方される睡眠薬とか抗不安薬っていう薬があるんですけれども、アメリカでは非常に依存性が高いために麻薬と同じような規制薬物の扱いになっています。できる限りそういう依存性があるような薬、1回初めると中々やめるのが難しくなってしまう薬は、本当に必要な方に最小量だけ最低期間だけ処方するようにしてます。写真を患者さんの割合としては薬の処方のみの方が3分の1、サイコセラピーカウンセリングのみの方が3分の1、薬の処方とサイコセラピーを行っている方が3分の1それぞれ3分の1ぐらいの割合で、診療しています。もちろん症状が重い方はやっぱり薬を使わないと中々回復しないこともあるので、薬は使いますけれども精神科の薬ってあくまで「杖」みたいなイメージですかね。具合が悪いときに回復、1人で歩けるようになるためのあくまで道具みたいなもので、サイコセラピーってのはどっちかっていうとリハビリみたいな感じ。例えば足をけがして1人で歩けない状態で最初薬という杖の力を使って少しずつ歩く練習をして、症状が良くなって、1人で歩けるようになれば杖はいらなくなるとそういうイメージですかね。
この今回のコロナで非常に特徴的なのが、今まで非常に活動的で外交的で非常にエネルギッシュな感じで、仕事もバリバリこなしてっていうことがいわゆるうつや不安とあまり無縁だと自分で思ってるような自分でメンタルが強いというふうに思ってた方がこのニューノーマルに適応できなくなってですね、不安やうつの症状を発症して受診される方が結構多いですね。特にそういう活動的な必要外交的な人は今求められてる。このニューノーマルに適応できなくなってですね、不安やうつの症状を発症して受診される方が結構多いですね。特にそういう活動的な人や外交的な人は今求められてる。ソーシャルディスタンスとか在宅勤務とかあるいはリモートランニングみたいな状況ってのは非常にストレスになる。一方でこれらのコロナに入る前に何か社会で生きにくさを感じる人、それでうつや不安症状だった人が逆にコロナの状況に非常に上手に適応して逆に元気になって活躍してる件数もあったり、本当人間とは分からない問題だと思いますけども、やっぱり心の健康をメンタルヘルスにとっては、いわゆる心の強さというよりも、柔軟性とか適応力の方が大事だなっていうのを改めて感じました。強くて硬いものってのは折れやすいですけども、柔らかくてしなやかなものを折れにくい、というのがある意味ちょっと私が感じた印象ですね。