Link
Fiction
「ぎゅっと抱きしめて」
ダヴィッド・グロスマン David Grossman 作 / 母袋夏生 訳
「人はみな一人きりで特別なの。だけど、家族や社会の一員でもあるよね」。
母と子が散歩しながら、ちょっと哲学的に語りあう。「ぎゅっとして!」と言いたくなる、全年齢を対象とした絵本の文章版。
作者:ダヴィッド・グロスマン David Grossman
1954年エルサレム生まれ。ヘブライ大学在学中からイスラエル放送局(コール・イスラエル)で番組制作にたずさわりつつ、児童書や文芸書や戯曲を数多く刊行。また、実践的和平活動家として折々に発表している政治的エッセイは、イスラエルの良心として、イスラエル国内ばかりでなく、各国で支持されている。イスラエル賞やサピール賞ほか、海外でもブッカー国際賞やドイツの国際平和賞ほかを受賞。主な作品に『ヨルダン川西岸』『死を生きながら』『女は知らせから逃げる』など。
作品情報:
“Hibuk (Hug)”, by David Grossman, Illustration by Michal Rovner , Am Oved, 2011, 32pp
グロスマンは次男をレバノン戦で亡くしたあと、この絵本をミハル・ロヴネルと組んで出した。人は個として孤独な存在だが、同時に家族や社会の一員でもあるという哲学的な内容のAll Agesの絵本で、2012年にアンデルセンの創作賞を受賞している。グロスマンはその後、『時から落ちて』(装画はロヴナー)という逝きし者への哀悼に満ちた詩集を上梓、長編『女は知らせから逃げる』は、中東紛争下のイスラエルの現実を綴って世界的に評価されている。
2022.02.04|11:07
Other Episodes
アモス・オズ Amos Oz 作 / 波多野苗子 訳 「会ってお話しませんか」—。夫が新しく暮らし始めた女性と、残された妻との間に芽生えた不思議な友情。不可解な行動の背後にある”人間への温かいまなざ...
2022.02.25|08:56
アモス・オズ Amos Oz 作 / 波多野苗子 訳 「会ってお話しませんか」—。夫が新しく暮らし始めた女性と、残された妻との間に芽生えた不思議な友情。不可解な行動の背後にある”人間への温かいまなざ...
2022.02.18|10:33
アモス・オズ Amos Oz 作 / 波多野苗子 訳 「会ってお話しませんか」—夫が新しく暮らし始めた女性と、残された妻との間に芽生えた不思議な友情。不可解な行動の背後にある”人間への温かいまなざし...
2022.02.11|11:55
エトガル・ケレット 著 / 広岡杏子 訳『銀河の果ての落とし穴』より「毎日が誕生日」(河出書房新社)金持ちの男が大金を叩いて買ったのは、他人の誕生日。幸せな毎日を過ごす中、新しい”感動”と出会うことに...
2021.08.27|09:01
エトガル・ケレット 著 / 広岡杏子 訳『銀河の果ての落とし穴』より「毎日が誕生日」(河出書房新社)己の幸せには何が必要か。孤独な男が行き着いた答えは、本来は金では買えない、誰しも持っているものでした...
2021.08.20|08:18
エトガル・ケレット 著 / 広岡杏子 訳『銀河の果ての落とし穴』より「毎日が誕生日」(河出書房新社)著者・エトガル・ケレットのご紹介
2021.08.20|03:14