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ヘイトスピーチ対策法の施行から 5 年。特定の人種や民族に差別的な言動を繰り返す露骨なデモは減ったように見えるが、未だネット上での投稿は後を絶たない。罰則や禁止規定のない理念法ということもあり、さらに踏み込んだ法的措置を求める声も上がっている。この 5 年で何が変わり、何が変わっていないのか?ヘイトを取り巻く日本の現状と課題について、『この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体』(講談社+α新書) の著者でジャーナリストの安田浩一氏と考える。
青木理
Osamu Aoki
ジャーナリスト、ノンフィクション作家。1966 年、長野県生まれ。慶応大卒業後の 1990 年、共同通信入社。大阪社会部、成田支局などを経て社会部記者。警視庁の警備・公安担当などを務める。その後、韓国・延世大学の韓国語学堂に留学し、外信部へ。2002 年から 2006 年までソウル特派員。2006 年に独立し、フリーランスに。現在は、雑誌や書籍などでノンフィクション作品を発表する一方、テレビやラジオのコメンテーターなどとしても活動している。主な著作は『日本の公安警察』(講談社現代新書)、『北朝鮮に潜入せよ』(講談社現代新書)、『国策捜査』(角川文庫)、『絞首刑』(講談社文庫)、『ルポ 拉致と人々』(岩波書店)、『トラオ』(小学館文庫)、『誘蛾灯』(講談社+α文庫)、『安倍三代』(朝日文庫)、『日本会議の正体』(平凡社新書)、『時代の抵抗者たち』(河出書房新社) など多数。最新刊は『時代の異端者たち』(河出書房新社)。